当社は、思春期の子どもに起こりうる運動器疾患である「思春期特発性側弯症(AIS)」について、周囲の大人の認知や理解、家庭・学校での気づき、装具治療が必要な子どもへの配慮に関する実態調査を実施しました。
・今回の調査では、思春期特発性側弯症(AIS)について、回答者の7割以上が「名前も特徴も知らない」と回答しました。これはAISが起こりうる年代の子どもを持つ小学生・中学生・高校生の保護者層に限った場合でも同様の結果でした。また、小学校・中学校・高校の教職員の約半数が「名前も特徴も知らなかった」と回答しており、子どもと接する家庭・教育現場の双方で、AISの認知には課題があります。
・AISの名前や特徴を知っていると回答した700名のうち、約4人に1人が「姿勢が悪いことが主な原因」と回答しており、AISに関する誤解が残っている可能性が示されました。背中や身体の左右差に気づきやすい場面としては「健康診断・学校健診」が6割以上で最も多かった一方、家庭で学習しているときや服を着たときなど、日常生活の中で気づける場面を選択した割合はいずれも2割台にとどまっていました。
・夏休みは、薄着になる季節の上、家庭で子どもと過ごす時間が増えるため、子どもの姿勢や背中を見る機会も増える時期でもあります。学校健診に加えて、家庭でも身体の左右差に気づく視点を持つことは早期相談のきっかけになる可能性があります。
→全国の男女9,790名が回答した一次調査では、AISについて回答者の72.9%が「名前も特徴も知らない」と回答。
→疾患名のみを知っていた人は10.5%にとどまり、思春期女児の約40人に1人が発症する可能性がある疾患でありながら、社会的な認知は十分に広がっていない実態が明らかになった。
→前述の回答を保護者・教員に絞っても、AISを「名前も特徴も知らなかった」と回答した人の割合は、小学生の子どもがいる層で73.2%、中学生の子どもがいる層で72.6%、高校生の子どもがいる層で73.6%
→また、小学校・中学校・高校の教職員でも48.2%が「名前も特徴も知らなかった」と回答。
→AISを発症しうる年代の子どもを持つ家庭だけでなく、子どもと日常的に接する教育現場においても、疾患認知には課題があることがうかがえる。
→AISの治療として「整体・整骨院での施術」を挙げた人が22.4%に上った。これはAISを姿勢や身体のゆがみの問題として捉える認識があることを示唆しており、医療機関以外の対応先を想起することにつながる可能性がある。
→適切な相談・受診につなげるためには、疾患と治療双方の理解が重要と考えられる。
自分の子どもについて、AISの可能性を指摘されたにもかかわらず医療機関への相談が遅れた、またはすぐに検討しなかったケース(n=56)では、その理由として「痛みや強い不調がなかったため、急ぐ必要はないと思った」が39.3%で最多。「猫背や座り方を直せば改善すると思った」も28.6%に上り、痛みがないことや、姿勢・座り方の問題として捉える認識が、受診を遅らせる一因となっている様子がうかがえる。
→自分が担当した児童・生徒のケース(n=41)では、「生活習慣や運動不足を見直せば改善すると思った」が31.7%、「成長期によくある姿勢の問題だと思った」が29.3%、「猫背や座り方を直せば改善すると思った」が26.8%。教育現場においても、AISの可能性を姿勢や生活習慣の問題として捉えることが、早期の相談行動につながりにくい要因になっているのではないか。
調査名 思春期特発性側弯症(AIS)に関する認知・理解実態調査
調査対象 一次スクリーニング調査(SC):全国の20代~60代男女 9,790名
本調査 AISを「名前や疾患の特徴も知っていた」と回答した、教育関係者200名、
小・中・高校生の子どもを持つ保護者500名、合計700名
調査方法 インターネット調査(楽天インサイトへの調査委託)
調査期間 2026年6月5日~6月8日
調査主体 日本シグマックス株式会社
*その他詳細なデータについては、日本シグマックス株式会社経営企画室にお問い合わせください。
*本調査を引用する場合は「2026年日本シグマックス調べ」もしくは「日本シグマックス株式会社『思春期特発性側弯症(AIS)に関する認知・理解実態調査』」と記載ください。
当社は、装具の開発に関わる企業として、AISへの正しい理解を広げ、早期の気づきや適切な相談、装具治療中の子どもへの支援につながる情報発信に取り組んでまいります。子どもたちが安心して学校生活や日常生活を送れるよう、学校・家庭・医療の連携を支える啓発活動に貢献してまいります。