義肢装具士の皆様を対象とした情報提供セミナー「第2回 シグマックスPOセミナー」を5月16日(土)に東京・大阪にて開催いたしました。
本セミナーは、単なる製品紹介を目的とせず、医療従事者の皆様とともに医療の質を向上させるための継続的な取り組みとして位置づけています。
※PO:Prosthetist and Orthotist 義肢装具士
▲セミナーには60名以上の義肢装具士が参加
事故や病気などで身体の機能を失うなどした患者さんの社会復帰を支援するために、義手や義足、装具の装着部位の採型・制作をしている義肢装具士は、患者様の近くで生活の質(QOL)を支える重要な役割を担う医療専門職です。
日本シグマックスは整形外科領域の医療機器メーカーとして、義肢装具士の皆様が日々直面する課題に寄り添い、その解決の一助となる情報や知見を提供することを使命と考えています。

40代以降の方が多く経験する「変形性膝関節症(以下、膝OA)」は遺伝子やホルモンバランス、加齢など複合的な要因で発症する。この疾患の治療においては、足関節・膝関節のアライメントの矯正が重要であり、講演では膝周囲骨切り術(AKO)などの手術療法に加え、義肢装具士が関わる治療用装具(膝装具・足底板)の役割と治療成績について紹介された。

膝OAにおける装具療法は多様であり、それぞれ特性が異なるものの、バイオメカニクスへの影響については十分に議論されていない点を指摘。講演では歩行時のバイオメカニクス解析や、インソール有無による比較結果、リアルタイムで歩行フィードバックが可能なデバイスについて紹介された。
最後に、「リハビリテーションにおいて、動的なものをしっかり数字で判断して、それに合わせて適正な設定をするという時代が来ると思う」と述べ、講演を締めくくった。

講演の冒頭では、日本シグマックスにおける商品の企画立案から発売までのプロセスについて、順を追って説明を行った。
弊社の基盤であるサポーター・装具類は、直接身体に装着する製品であり、商品開発においては「力学的機能」の高さに加え、「快適性」「操作性」「耐久性」が求められる。これらを担保するため、複数の試験・評価を実施し、社内基準を満たした製品のみを商品化していることを紹介した。

膝関節の中にある内側半月板と外側半月板には、膝にかかる荷重の分散や衝撃の吸収の機能があるほか、膝関節の安定に寄与している。
しかし、外傷などによる半月板損傷によって機能が低下すると関節軟骨の摩耗が進行し、膝OAへとつながる可能性がある。
講演では、本症例においては早期診断と適切な治療選択が重要であることが強調されていた。
・本セミナーには、全国から60名以上の義肢装具士が参加し、各講演に熱心に耳を傾けていました。
・各講演後には参加者から講師の先生方に対して活発な質疑応答がなされていました。また、休憩時間やセミナー終了後には、弊社が取り扱う軟性・硬性装具を実際に手に取り、弊社担当者に直接質問をする姿も多く見られました。
・また、普段は異なる地域で活躍する義肢装具士同士が情報交換を行う貴重な場ともなりました。
・終了後のアンケートでは、「どの先生のお話もとても勉強になり、本当に良い機会だった」といったコメントがあったほか、「いろんな症例に関するテーマで継続して開催してほしい」という声も寄せられました。
当社は、こうした情報提供を重視したセミナーを今後も継続的に開催していく予定です。義肢装具士の皆様が抱える課題やニーズに応じたテーマを設定し、医療現場で役立つ情報をお届けしてまいります。
そして、日本シグマックスは医療機器メーカーとしての責任を果たすべく、義肢装具士の皆様とともに歩みながら、患者様の生活の質向上に貢献する取り組みを引き続き推進してまいります。